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圧倒的なライブ感 サザンの無観客ライブは、withコロナ時代の新たな可能性を見せてくれた (1/3)

サザンオールスターズの無観客ドームライブ。軽い好奇心から視聴して、筆者は心を持って行かれた。自分が会場にいるかのような生々しいライブの感覚を、自宅のテレビの前で味わった。

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 6月25日夜に配信された、サザンオールスターズの無観客ドームライブ。軽い好奇心から視聴して、筆者は心を持って行かれた。

 自分が会場にいるかのような生々しいライブの感覚を、自宅のテレビの前で味わった。拍手し、コールし、拳を突き上げた。見終わって放心した。リアルライブを見た時と、同じ感覚になっていた。それは文句なく、圧倒的に、ライブだった。

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自宅がライブ会場になった

横アリから配信、18万人がチケット購入

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、音楽ライブが危機的な状況になっている。予定されていたライブのほとんどが中止や延期になり、ミュージシャンはもちろん、会場やスタッフも苦境にあえいでいるという。そんな中、会場に観客を入れずにライブを行い、リアルタイムでネット配信する「無観客ライブ」が徐々に増えてきている。

 今回は、国内無観客ライブで最大級の試みだ。会場は横浜アリーナ(最大1万7000人収容)。配信は「Abema」や「GYAO!」「U-NEXT」「LINE LIVE」など8つのメディアで行われ、合計18万人がチケットを購入したという。推定視聴者数は50万人とも言われており、横浜アリーナの収容人数をはるかに上回る。

 公式サイトに掲載された桑田佳祐さんのコメントによると、42回目となるデビュー記念日(6月25日)をコロナ禍で迎え、「多大なる感謝の気持ちを、どのような形で表わそうかメンバーと思案を重ねた」結果、サザン初の無観客ライブを開くことにしたという。「エンターテインメントの未来に少しでも希望の光を灯せるよう、またファンの皆様やスタッフと一緒に心の底から笑顔になれる日が来ることを願い、精一杯楽しいライブをお届けしたいと思います」と述べている。

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公式サイトのメッセージより

焦らされるのもライブ感

 ライブのスタート時刻は午後8時。「配信ライブなのだから時間きっかりに始まるだろう」と思って10分前から待機していたが、8時になっても始まらない。8時5分を過ぎてもまだ始まらない……。

 結局、始まったのは8時10分過ぎ。通常のライブでも開始時間は遅れがちだが、それを配信でも再現したのかもしれないし、ただ準備が遅れただけかもしれない。この焦らされる感覚が筆者を、まるでライブ会場にいるかのような気持ちに近づけてくれた。

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これと似た画像を映した画面が8時10分過ぎまで写っていて、視聴者をやきもきさせた(画像は公式サイトより)

 8時10分過ぎ、映像が流れ、ようやくライブが始まる……と思いきや、カメラが会場をなめるように写す。スタンドもアリーナも椅子でぎっしり。でも、座っている人はいない。スタッフの姿がちらほら見える。これが無観客ライブだとひしひしと伝わり、胸が痛くなった。

 そこにアナウンスが響く。実際のライブでもある、公演前の案内だ。「公演中、立ち上がったり、大声で歌う、うちわ・せんすを頭の上に上げるなどの行為は……今回のライブに限っては他のお客様のご迷惑になりません!」

 これを聞き、「通常のライブより自由で楽しいかも?」と筆者はワクワクした。開演を喜ぶ「ワー」という観客の音声(事前に録音されたものだろう)も入り、ライブビデオを見ているような感覚になってきた。

「画面越しのみなさまー!」

 そして、舞台袖からサザンが登場。演奏が始まる。「YOU」「ミス・ブランニュー・デイ」……名曲に引き込まれていくが、この時はまだ、ライブビデオを見ているような感覚だった。

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