Facebook、フェイクニュース対策でニュースフィードのアルゴリズム変更
Facebookが、ニュースコンテンツのニュースフィードでの表示優先度に影響するアルゴリズム変更を発表した。フェイクニュース拡散対策の一環。ニュースに執筆者名が明記されているかどうかも判断基準の1つになる。
米Facebookは6月30日(現地時間)、信頼できるニュースを優先的に表示するため、ニュースフィード(Twitterのタイムラインに当たる)のアルゴリズムを変更したと発表した。同じテーマのニュースが複数ある場合、どれがオリジナルかをAIが解析し、オリジナルニュースの表示を優先させる。
アルゴリズム変更はニュースコンテンツのみを対象とする。また、ユーザーまたはその友達がフォローしているメディアのみ表示することは従来と変わらない。この変更はまず、英語コンテンツでスタートし、対象言語を段階的に拡大していく計画だ。
どのニュースがオリジナルかの定義は複雑なため、専門家と協力してアプローチを改善していくとしている。
また、ニュースの信頼性の判断基準の1つとして、ニュースを執筆した著者名が明示されているかどうかも見る。著者名がある場合、その名前がメディアのWebサイトの著名欄やスタッフページにあるかどうかも確認する。
同社はまた、ジャーナリストが実名で安全にFacebook上で活動するためのアカウント保護の取り組み「Journalist Registration on Facebook」も発表した。ジャーナリストとして実名アカウントを登録することで、嫌がらせやアカウントのハッキングの脅威からそのアカウントを保護するという。まずは米、メキシコ、ブラジル、フィリピンで開始し、向こう数カ月で登録地域を拡大する予定。
Facebookは2016年の米大統領選挙の際、プラットフォーム上のフェイクニュースの拡散が選挙結果に反映されたとして批判された。次の大統領選は今年の11月だ。
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