LINE傘下のネクストライブラリは7月1日、キュレーションサイト「NAVERまとめ」のサービスを9月30日に終了すると発表した。終了後は全てのまとめ記事を公開停止する。
新規アカウントの登録受け付けは7月31日に終了。9月30日にまとめ記事の作成機能を停止し、下書きや非公開の記事も含め全ての記事を閲覧できないようにする。同日から11月30日までの間は、投稿したまとめ記事をダウンロードできる機能を提供する。
まとめ記事から広告収入などを得られる「インセンティブプログラム」は、11月上旬にユーザーごとの最終インセンティブ額を確定。2021年2月16日までユーザーからの振り込み申請を受け付ける。
NAVERまとめは2009年にサービス開始。14年にはサイト全体で月間23億PVを達成するなど大きく成長した。
一方で、16年にはディー・エヌ・エー(DeNA)が運営していた医療情報キュレーションサイト「WELQ」で、キュレーションサイトの信頼性が問題視されるようになり、17年にはGoogleがキュレーションサイトの検索順位を下げるため検索アルゴリズムを変更。NAVERまとめもアクセス数などに影響を受けるなど苦しい状況になった。
ネクストライブラリは、NAVERまとめの終了について「今後の成長性やLINEグループでの選択と集中の観点などを踏まえて検討した結果」としている。
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