AIエンジニアの年収はどれくらい? 求人情報を分析した結果は……
専門的なスキルを持つAIエンジニアの給料はどれくらい? 理系人材向け求人サービスを運営するアスタミューゼが調査結果を発表。年収レンジは下限が平均495.6万円、上限が平均914.3万円だった。
専門的なスキルを持つAIエンジニアの給料はどれくらい? 理系人材向け求人サービスを運営するアスタミューゼが求人情報を分析したところ、年収レンジ(求人に掲載されている給与額の幅)は下限が平均495.6万円、上限が平均914.3万円だった。
同社は、AIエンジニアの年収レンジの下限が、国税庁が算出した日本人の平均年収(429.6万円、2018年現在)を上回っていると指摘。上限が900万円〜2000万円の求人が全体の50%を超えていることから「かなり高い年収が定められている」と分析する。
「AIエンジニアの採用ニーズが極めて高いことが分かる。それだけ市場に少ない希少な人材だと考えられる」(アスタミューゼ)
AIエンジニアの募集が多い業種では「ソフトウェア・情報処理」が54.8%でトップ。以下、「自動車・輸送」(28.6%)、「機械・電気」(26.2%)、「インターネット」(23.8%)、「医療機関」(16.7%)と続いた。同社は「IT・テクノロジー企業のみならず、日本のモノづくりを支えるメーカー企業の採用ニーズが高いことがうかがえる」とみる。
求人情報を分析し、AIエンジニアに求められるスキルやプログラミング言語を抽出したところ、1位だった単語は「Python」(35.0%)。以下「IoT」(32.8%)、「データサイエンス」(24.8%)、「JavaScript」(23.4%)、「データマイニング」(22.6%)と続いた。
多く含まれる単語の中には「プロジェクトマネジメント」(14.6%)などもあった。同社は「AIエンジニアには技術に加えて、リーダーシップやプロジェクトのリードといった能力も求められる」と分析している。
調査は19年2月1日〜20年1月31日に、同社のサービス「転職ナビ」「SCOPE」に掲載した求人情報を対象に実施。約60万件のデータからAIエンジニアの求人を抽出し、採用条件を分析した。
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