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カメラ事業売却のオリンパス、「OM-D」をWebカメラ化するソフト公開 最後までニーズに応える姿勢
オリンパスが自社カメラをWebカメラ化するWindows 10向けソフトウェアを公開した。
オリンパスはこのほど、同社のデジタルカメラ「OM-D」シリーズをPCに接続してWebカメラ化するWindows 10向けソフト「OM-D Webcam Beta」を無償公開した。
ソフトをインストールした後、カメラの撮影モードを動画に設定し、PCにUSBケーブルで接続する。Web会議ツールなどのカメラ設定で「OM-D Webcam Beta」を選ぶとWebカメラとして使えるようになる。
公開したソフトはβ版で、動作保証やユーザーサポートは行わない。注意点として、カメラ本体にメモリカードを入れないとオートフォーカスが作動しないという。詳細はダウンロードサイトで確認できる。
対応機種は「OM-D E-M1X」「OM-D E-M1 Mark III」「OM-D E-M1 Mark II」「OM-D E-M1」「OM-D E-M5 Mark II」。
新型コロナの影響で、従業員に在宅勤務を指示する企業が増えている。Web会議の需要も高まっており、店頭ではビデオ通話に使うWebカメラの売り切れが続出。さらにビデオ通話の映像品質を高めたいというニーズもあり、カメラメーカー各社はデジカメをWebカメラ化できるソフトウェアを相次いで公開している。
一方でオリンパスは6月24日、カメラの製造販売を行う映像事業を継承する新会社を設立し、国内投資ファンドに譲渡すると発表している。オリンパスのカメラブランド「OM-D」「PEN」や、交換式レンズのブランド「ZUIKO」は新会社に継承する予定。
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