北洋銀行は、端末自体で画像解析を行う「エッジAIカメラ」を活用し、振り込め詐欺を防ぐ実証実験を一部店舗で行う。期間は7月13日から半年程度。ソリューションを提供するJVCケンウッドが7月1日に発表した。
実験では、JVCケンウッドがビズライト・テクノロジーと共同開発しているエッジAIカメラのプロトタイプを活用。電話を掛けながらATMを操作したり、順番を待ったりしている人を検知し、職員に通知する。状況に応じて職員が顧客に声掛けすることで、新型コロナウイルス関連の給付金や助成金を対象とした詐欺を防ぐという。
活用するエッジAIカメラは、サーバに映像を送信することなく、カメラ内でAIによるディープラーニング処理、分析までを行う。ATM利用者の映像など、プライバシーに関わる情報漏えいリスクが少ないことが特徴という。銀行の既存ネットワークも使わないため、銀行全体のセキュリティレベルの低下にもつながらないとしている。
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