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政治家の「顔」からマニフェストを検索 スマホ撮影でAIが個人を判別 都知事選で
東京都知事選挙の候補者の顔をAIで認証し、プロフィールやマニフェストを表示するサービスをベンチャーが提供。候補者と有権者の接触を抑え、新型コロナウイルス影響下の選挙活動を支援する。
東京都知事選挙の候補者のポスター写真にスマートフォンをかざすと、AIが顔認証してプロフィールやマニフェストを表示する──そんなサービスの提供をAIベンチャーのsVision Corporationが6月22日に始めた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で対面型の選挙活動が難しくなる中、人々が接触を避けつつ候補者情報や政策を知りやすくする狙い。
同社が提供する顔認証アプリ「Name Vision」(iOS/Android、無料)内の機能として提供する。選挙ポスターなどに掲載された候補者の顔をスマホで撮影すると、AIが目・鼻・口の位置や間隔から個人を判別。政治メディア「政治山」に掲載されているプロフィールやマニフェストなどを表示する仕組み。
同社は「東京都の依頼で作った機能ではないが、今後自治体の要望があれば別の選挙でも利用可能にしたい」としている。
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