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Microsoftの選挙投票システム「ElectionGuard」、ウィスコンシン州で初テスト

Microsoftが昨年のBuildで発表したオープンソースの投票システム「ElectionGuard」の初パイロットテストが米ウィスコンシン州で実施される。有権者はタッチスクリーンで候補を選ぶが投票は出力した用紙で行う。今回のテストではその結果を電子的に追跡したデータと照合する。

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 米Microsoftは2月17日(現地時間)、投票システム「ElectionGuard」の初のパイロットテストをウィスコンシン州で実施すると発表した。同州の裁判官の予備選挙の投票を同システムで実施する。

 ElectionGuardは、Microsoftが昨年の「Build 2019」で発表したオープンソースの投票システム。SDKはGitHubで公開されている。今回の投票では、米VotingWorksと協力して開発した投票マシンを採用した。

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ElectionGuardの投票マシン(昨年7月のデモで紹介されたもの)

 投票は3ステップで行う。有権者はまずタッチスクリーン上で投票する候補者を選択し、次に投票用紙を出力する。投票用紙とその控えが出力され、そこには一意の追跡コードが印字される。有権者は投票用紙を物理的な投票箱に入れる。

 投票は電子的に集計され、投票箱に入れられた用紙の公式の集計(人の手で行う)と比較することで不正がないかどうかを確認する。

 パイロットテストを実施するのはウィスコンシン州ロック郡にある人口3257人のフルトン。結果分析に十分なデータを提供できる規模であるため、この町を選んだという。

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