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世界PC市場、新型コロナのリモートワーク需要で11.2%増──IDC調べ
IDCが発表した第2四半期(4〜6月)の世界PC出荷調査によると、新型コロナ対策のリモートワークやオンライン授業の需要で、総出荷台数は前年同期比11.2%増だった。特にノートPCの需要が強かった。
米調査会社のIDCは7月9日(現地時間)、2020年第2四半期(4〜6月)の世界PC出荷に関する調査結果を発表した。総出荷数は前年同期比11.2%増の7230万台。前四半期は新型コロナウイルス感染症の影響で供給が滞り、9.8%の減少だった。
同四半期の最初の数週間に世界中で外出規制が強化されたため、リモートワークやオンライン授業などのためのノートPCの需要が増加した。一方中国でのPCの生産が復調し、供給が十分になったため、需要の急増を満たしたという。
IDCは発表文で「在宅勤務とeラーニングのニーズでもたらされる強い需要は予想を上回り、PCは消費者のデジタルポートフォリオの中心になった」と語ったが「新型コロナウイルス後にもこの需要が続くかどうかは今後の見通し次第だ」としている。
メーカー別出荷ランキングでは、米HPが出荷台数を17.7%増やし、1808万2000台でトップ(シェアは25.0%)。2位は7.4%増の中国Lenovo、3位は3.5%増の米Dell、4位は台湾Acerを抜いて米Appleがランクアップした。同社の出荷台数は36.0%増だった。
同日米Gartnerが発表した世界PC市場調査では、総出荷台数は2.8%増の6480万台となっている。
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