メルカリとメルペイは7月13日、フリマアプリ「メルカリ」とモバイル決済サービス「メルペイ」で、メルカリの売上金を送ったり受け取ったりできる機能「おくる・もらう」の提供を始めた。
メルカリの売上金を1ポイント(1円)から送れる機能。送る場合は、メルカリアプリから受け取り側へ送る金額やメッセージを入力し、受け取り用リンクを発行。SMSやLINEなどのメッセージサービスからリンクのURLを送信する。受け取り側がリンクから受け取りを確認するとやりとりが完了する。
送金額の上限は、売上金のうち「メルペイ残高」が10万円/日、「有償ポイント」が5000円/月。送金回数に制限は設けない。手数料は無料。
送金とあわせてメッセージカードも添付可能。メッセージカードはイラスト付きなど24種類から選択できる。
新機能の導入について両社は、「メルペイ残高やポイントを送りたいというニーズに応えた」と説明。両社の調査によると、メルカリ利用者のうち40%が「メルカリで売って得た売上金を身近な人に送りたい」と回答し、送り先の希望は「家族・親族」が65%、「友人・知人」が28%だったという。
新機能の開発リーダーであるメルペイの中村奎太氏は「メルカリで大切なものを売って得たお金に感謝やねぎらいの気持ちを添えて送りたいという要望に応えた」と説明し、他社が先行する割り勘や送金機能との差別化を強調。新機能によってメルカリとメルペイの連携を強化することで、「メルカリとメルペイのますますのシナジー効果を生み出したい」と意気込んだ。
目標の利用額や利用回数は明らかにしていないが、今後は機能拡充や還元キャンペーンを展開する他、新機能と他社の決済サービスの連携も利用状況を踏まえて検討したいとしている。
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