ソニー、フルサイズミラーレス「α7S III」 5年ぶりの超高感度モデル、4K120fps動画に対応 背面はバリアングル液晶に
ソニーは7月28日、フルサイズミラーレス一眼カメラ「α7S III」(ILCE-7SM3)を発表した。価格は4200ユーロ(約52万円)で、欧州では9月に発売する。日本での発売時期や価格は未定。
ソニーは7月28日、フルサイズミラーレス一眼カメラ「α7S III」(ILCE-7SM3)を発表した。価格は4200ユーロ(約52万円)で、欧州では9月に発売する。日本での発売時期や価格は未定。
2015年発売の「α7S II」以来、5年ぶりの低画素・高感度モデル。4K動画で120fpsのハイスピード撮影に対応するなど、プロの動画撮影用途を意識している。
イメージセンサーは新開発の「Exmor R」。有効画素数は約1210万画素で、拡張ISO感度40〜40万9600に対応。15ストップ超の広いダイナミックレンジで撮影できる。759点の位相差AFポイントを持ち、全撮影モードで「ファストハイブリッドAF」を利用可能。画像処理エンジンも新開発の「BIONZ XR」を2基搭載。従来の画像処理エンジン「BIONZ X」に対して8倍高速な処理性能を持つとしている。
背面ディスプレイにはα7シリーズとしては初めてバリアングル液晶を採用。メモリスロットはデュアル仕様で、各スロットにはSDメモリカードもしくはCFexpress Type Aを搭載できる。
動画撮影には、10-bit 4:2:2レコーディングや、高品質な動画圧縮形式「All-Intra」、HDMIによる16-bit RAWアウトプット機能などを用意した。撮影ワークフローも改善しており、例えば5Gに対応しているソニーのスマートフォン「Xperia 1 II」と接続すると、5G通信で撮影データをFTP転送できる。
静止画撮影では、CFexpress Type Aを挿入していれば非圧縮RAW画像を10fpsで1000枚以上、連写できる。静止画の圧縮形式では、ソニーのデジタルカメラとしては初めてHEIFに対応。米AppleのiPhoneなどが採用しているフォーマットで、撮影データの容量を抑えつつ10bitの階調を表現できるという。
ボディは実質的な同世代である「α7R IV」や「α9 II」とほぼ同じ形状。5軸のボディ内手ブレ補正を搭載しつつ、手ブレ補正ユニットにグラファイト製ヒートシンクを統合。効率的に放熱することで、4K60fpsの動画撮影を1時間以上続けられるとしている。
本体サイズは約128.9(幅)× 96.9(高さ)× 80.8(奥行き)mm、バッテリーとSDメモリカードを含む重量は約699g。
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