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「アイマス」フィギュアなど企画開発、アクアマリン破産 コロナ禍の工場停止、イベント中止で限界
「アイドルマスター」など、人気ゲームやアニメキャラクターのフィギュアの企画・開発を手掛けるアクアマリンが8月4日、東京地裁から破産開始決定を受けた。昨年から業績が低迷する中、新型コロナウイルス感染拡大の影響による工場停止やコミケ中止などが打撃に。
東京商工リサーチなどによると、「アイドルマスター」シリーズなど、人気ゲームやアニメキャラクターのフィギュアの企画・開発を手掛けるアクアマリン(東京都千代田区)が8月4日、東京地裁から破産開始決定を受けた。昨年から業績が低迷する中、新型コロナウイルス感染拡大の影響による中国の工場停止や国内イベント中止も打撃となり、資金繰りが限界に達した。
2011年設立。アイマスシリーズや「東方project」「Fate プリズマ☆イリヤ」「艦隊これくしょん」といったアニメやゲームのキャラクターフィギュアを中心に、ぬいぐるみやキーホルダー、プラモデルなどを自社でデザインして企画・開発していた。
フィギュアやグッズは、自社ECサイトでの販売の他、「コミックマーケット」(コミケ)や「ワンダーフェスティバル」などのイベントにも出店。グッドスマイルカンパニーやアニメイト、虎の穴などとも取引していた。
順調に成長を続け、2017年9月期には売上高約5億700万円を計上していたが、19年9月期に赤字を計上。20年に入り、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて生産拠点のある中国の工場の稼働が停止し、商品を納品できなくなった。さらに、春以降もイベントが軒並み中止となり、売り上げが立たない状態に。資金繰りが限界に達した。
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