産総研の地理研究チーム、Webブラウザ上で3Dデータを地図に重ねて表示する「3DDB Viewer」公開
産総研の地理研究チームが、3次元データをWebブラウザ上で検索して表示、ダウンロードできるツールを無償公開した。
産業技術総合研究所が設立した人工知能研究センター(AIRC)の地理情報科学研究チームはこのほど、Webブラウザ上で3次元データを地図に重ねて表示できる「3DDB Viewer」を無償公開した。
3DDB Viewerは産総研が保有する3Dデータベース用に開発したWebユーザーインタフェース。同データベースに登録されたlas、csv、txt形式の点群データや、obj、osgb、collada、fbx、ifc形式の3次元データをWebブラウザ上で検索して表示、ダウンロードできる。
地形や建物、構造物の3次元データ表示を想定し、地図上にオブジェクトを重ねて表示できるのが特徴。3次元データの例として「産総研つくばセンター中央高解像度ドローン空中撮影」などを公開している。
詳しい使い方は「3DDB Viewer マニュアル」で確認できる。
AIRCは「社会活動や企業活動の一部として、世界的に3次元データの利用が拡大している。多種多様なデータを容易に検索、閲覧できるシステムがデータの提供者と利用者の双方から求められている」として、3次元データ閲覧のために複数のソフトウェアを使い分ける手間の解消や、地理情報のないデータを地図上で閲覧したいといったニーズに応えるという。
産総研の3Dデータベースに3次元データを公開したい人からの問い合わせも受け付けている。
Webブラウザの動作環境は、PCのChrome、Firefox、ChromiumベースのMicrosoft Edgeのみ。スマートフォンやタブレットでは動作しない。
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