AWS上でオンプレミスと同じハイパーコンバージドインフラを構成可能に 「Nutanix Clusters on AWS」正式リリース
米Nutanixが「Nutanix Clusters on AWS」を正式リリース。Amazon Web Services(AWS)のベアメタルサーバ上でNutanixのハイパーコンバージドインフラを構成できる新サービスだ。オンプレミスのNutanixから簡単に、ワークロードやデータをクラウド上のNutanixへ移動できる。
この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「『Nutanix Clusters on AWS』正式リリース。AWS上でオンプレミスと同じハイパーコンバージドインフラを構成可能に」(2020年8月12日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
米Nutanixはこのほど、Amazon Web Services(AWS)のベアメタルサーバ上でNutanixのハイパーコンバージドインフラを構成できる新サービス「Nutanix Clusters on AWS」を正式版としてリリースしたと発表しました。
Nutanix Clusters on AWSは、昨年の5月に行われた同社のイベント「Nutanix .NEXT 2019」において「Xi Clusters」という名称で発表されていました。
参考記事:「Nutanix on AWS」、AWS上にNutanixシステムを構築できる新サービス「Xi Clusters」発表。ハイブリッドクラウドの構築が容易に
同社がアプライアンスサーバとして提供しているNutanixの基盤ソフトウェアを、AWSのベアメタルサーバ上で稼働させることで実現しているため、オンプレミスで稼働しているハイパーコンバージドインフラのNutanixとクラウドとの高いレベルでの相互運用性を実現。
例えば、オンプレミスのNutanixから簡単にワークロードやデータをクラウド上のNutanixへ移動することができます。また運用管理は、オンプレミス上とクラウド上のNunitaxを1つのNutanix管理画面から統合的に行えます。
また、クラウド上のNutanixはAWSのネットワーク機能と統合でき、AWSのサービスの利用も容易。利用時のみクラウド上のサーバを起動することや、負荷に合わせてサーバの台数を拡張するといったことも可能です。
これにより、すでにオンプレミスでNutanixを採用しているユーザーにとって、有力なハイブリッドクラウドのためのソリューションとなります。
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