22年卒、8割が「入社先でテレワークを利用したい」 仕事の上で不安なことは?
就職情報サイトを運営する学情が行った調査で、2022年に卒業予定の大学生・大学院生のうち約8割が「入社先でテレワークを利用したい」と回答。多くの学生がテレワークの実施に前向きな一方、仕事の進め方や人間関係などで不安を感じる学生も多いようだ。
2022年に卒業予定の大学生・大学院生のうち約8割が「入社先でテレワークを利用したい」と回答した――就職情報サイトを運営する学情(大阪市)が8月18日、そんな調査結果を発表した。多くの学生がテレワークの実施に前向きな一方、入社後すぐのテレワークは仕事の進め方や人間関係などで不安を感じるようだ。
「入社先の企業にテレワークの制度があったら利用したいか」の質問では、「利用したい」(50.1%)、「どちらかといえば利用したい」(29.0%)となり、79.1%がテレワークの実施に前向きであることが分かった。
テレワークを利用したいと回答した学生からは、以下の声が寄せられた。
「多様な働き方の方が時代にあっていると思うので、制度があれば活用したい」
「通勤時間がなくなれば、時間を有効活用できると思う」
「新型コロナウイルスなどの感染リスクを軽減できると思う」
一方、入社後すぐにテレワークで業務を進めることについては、「不安がある」(28.0%)、「どちらかといえば不安がある」(38.7%)となり、66.7%の学生が不安を感じていることが分かった。「不安はない」(9.4%)、「どちらかといえば不安はない」(12.0%)の割合を大きく上回った。
学生が不安を感じることで、最も多かったのは「仕事の進め方の習得」( 81.6%)、次点で「先輩や上司などの社内の人間関係」(79.8%)だった。
不安を感じる学生からは、以下のような声が寄せられた。
「仕事の進め方などが分からないままテレワークをしても、成果を上げることができないと思う」
「分からないことを質問することができるか不安がある」
「テレワークだけでは、コミュニケーションを取りにくい気がする」
「大学のオンライン授業には慣れているが、大学の授業とテレワークは違うと思う」
調査は7月31日〜8月7日、682人の学生を対象にインターネットでアンケートを行った。
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