Docker Hubに保存したコンテナイメージ、無料プランでは6カ月間使われないと削除へ
Docker Hubの規約が変更。無料プランでは、6カ月間使われないとコンテナイメージが削除されるようになった。有償のProおよびTeamアカウントは、引き続き期限なくコンテナイメージを保存できる。
この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「Docker Hubに保存したコンテナイメージ、無料プランでは6カ月間使われないと削除へ」(2020年8月19日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
Docker Hubは、Dockerコンテナのリポジトリとして最も有名かつ活発に使われているサービスの1つです。
おそらく多くのユーザーがDocker Hubに登録されたDockerコンテナのイメージを利用するなど、そのお世話になったことがあるでしょう。
そのDocker Hubにおけるコンテナイメージの保管について「Container Image Retention Policy」として規約が変更されたことが話題になっています。
- Docker update ToS: Image retention limits imposed on free accounts | Hacker News
- Docker Hub の新しいコンテナ・イメージ保管ポリシー(参考訳) - Qiita
これまでDocker Hubに保存されたコンテナイメージは期限なく保存され続けていましたが、今後はFreeプランのアカウントが保存したコンテナイメージで、過去6カ月以上使われていないものは自動的に削除されることになります。
この変更は2020年11月1日から有効になるとのこと。
具体的には、個人もしくは組織のFreeアカウントが保存したコンテナイメージで、過去6カ月間、プッシュもプルも行われていないものに対して「inactive」というマークが付きます。
このinactiveなマークが付いたコンテナイメージが削除対象になるとのことです。削除対象のコンテナイメージは画面で分かり、対象のユーザーにはメールでの連絡も行われるとのこと。
有償のProおよびTeamアカウントは、引き続き期限なくコンテナイメージを保存できます。
米Dockerによると、現時点でDocker Hubが保存しているコンテナイメージの容量は15ペタバイトに達し、その内訳を分析したところ4.5ペタバイトは過去6カ月かそれ以上プッシュもプルも行われていないことが分かったとのこと。
そこで、今後Docker Hubのサービスをよりよいものにしていくため、運用の最適化をはかる上で、こうした使われていないイメージについて期限を設けることにしたと説明しています。
Dockerは現在、デベロッパー向けのツールに注力し、今後Docker Hubを開発者のエコシステムの中核にするという方向性を明らかにしています。
今回の規約変更は、こうしたDocker Hub強化に向けた準備の一環だとみられます。
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