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キヤノンの「EOS R6」は「EOS R5」とどう違う?荻窪圭のデジカメレビュープラス(3/3 ページ)

前回の「EOS R5」は「速い」「賢い」「ブレない」の三拍子そろった名機だった。では、30万円台で買える「EOS R6」はどうか。これもまた三拍子ろそっていた。

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 感心したのはこれだけ遠くてもきっちり見つけてくれたこと。


けっこう遠くに居たアオサギだったが、ちゃんと目を見つけてくれた

ボートの橋にいたアオサギを240mmで。しっかりフォーカスが来ている(24-240mm 240mm 1/320秒 F6.3 ISO800)

 レンズは高倍率ズームの「RF24-240mm F4-6.3 IS USM」を使用。高倍率なので趣味での撮影や機材を少なくしたいときにR6に似合う。


24-240mm F4-6.3のレンズを装着したR6。R6にこのレンズは似合う感じだ

餌を探して歩いているコサギを動物瞳AFを使って連写した中の1枚(24-240mm 240mm 1/250秒 F6.3 +1/3 ISO1250)

 ついでに猫も。モニターを開いて猫の高さで撮影。


猫の瞳を捕まえた瞬間の画面

あまりに暑くて道ばたでバテてた猫。片目しか見えてなくてもちゃんと合ってくれる(24-240mm 178mm 1/250秒 F6.3 ISO1600)

 賢いAFは便利であるのみならず、撮っていてけっこう楽しいのがよい。

 もちろん人も瞳はしっかり捉えてくれる。


瞳AFを使ってポートレート(24-105mm 50mm 1/250秒 F7.1 ISO100)

 検出対象以外の被写体でもオートで狙ったものに合ってくれる確率は高く、AFの賢さはR5と同様、かなりよい。


ハスの花を望遠で。AFも発色もよい。等倍で見ると雨の水滴もきっちり描写されている(24-240mm 240mm 1/30秒 F6.3 +2/3 ISO400)

R5とR6、どっちを狙う?

 さらにモダンなミラーレス一眼らしく、スマートフォンとの連携もしっかりしている。Bluetoothで常時接続してスマートフォンの位置情報をリアルタイムで写真に記録したり、ボディの電源がオフでもスマートフォンから接続して写真を転送できるなど便利だし、image.canonへの自動転送にも対応。

 この辺の完成度は高い。

 バッテリーの持ちはR5より少しだけ良いが、ミラーレス一眼としては普通。USB PD対応の電源があれば充電できるので予備バッテリーかUSB PD対応のモバイルバッテリーは携帯したいところだ。

 R5かR6かは悩ましいかも。キヤノンオンラインショップだと50万6000円(税込、ボディのみ)のR5に対し、R6は33万5500円と価格差もけっこうあるが、R6でもキモとなるAF性能や連写、強力なボディ内手ブレ補正という要素はしっかり保っているので、動画性能へのこだわりや高画素必須じゃないなら安心して選んでいい。

 個人的にはじっくり撮るならR5の方が、気軽に持ち歩いて振り回すならR6の方が似合うと思う。いずれにせよ、良いカメラである。(モデル:長谷川実紗)

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