ヤマト運輸、「置き配」ヤフオクにも コロナ対策で非対面配送強化
新型コロナウイルスの感染防止のため、人同士の接触を減らそうとヤマト運輸は今秋から「置き配」サービス「EAZY」(イージー)を「ヤフオク!」と「PayPayフリマ」に導入する。コロナ禍でネット通販の利用が増加していることなどが背景。6月には「ZOZOTOWN」に先行的に導入していた。
新型コロナウイルスの感染防止のため、荷物の配達人と受取人の接触を減らそうと、配送大手のヤマト運輸は8月24日、ヤフーと連携して非対面配送を強化すると発表した。具体的にはネットオークション「ヤフオク!」、フリマアプリ「PayPayフリマ」に対し、同社のポスト投函型サービスの送料を9月1日から従来の195円を170円(税込)からに値下げした上で、玄関ドア前などで受け取る「置き配」が可能な「EAZY」(イージー)を導入する。
イージーは玄関の他に自転車のかごや車庫、物置など計8パターンの中から利用者が好きな場所を選んで受け取るサービス。今年6月からファッション通販サイト「ZOZOTOWN」(ゾゾタウン)に先行的に導入しており、今秋から2サイトにも順次導入する予定。現在は購入後に送付されるメール内のURLから受け取り場所を選択する形式だが、将来はサイトでの購入時に場所を選択できるなどのサービス改善も目指す。
サービス拡充の背景には、コロナ禍での配送ニーズの変化がある。
厚生労働省がまとめた新型コロナの感染防止に向けた「新しい生活様式」で通販の利用が推奨される中、ヤマトが公表した「小口貨物取扱実績」では、ポスト投函型の配送サービスの4月から7月の取り扱い量が47.9%増加。ネット通販の利用増とともに、人と接触しない配送形式へのニーズが高まっている。
同社の広報戦略部は「アフターコロナなどが叫ばれる中、今回ヤフーと連携し、非対面のサービスを拡充することとした。今後も利用者のニーズに応えるようなサービスを展開していきたい」と話している。
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