ZOZOTOWN、商品を“街のロッカー”で受け取り可能に ヤマト運輸と連携
ZOZOTOWNの商品受け取り場所に、宅配ロッカー「PUDOステーション」を指定可能に。駅などの宅配ロッカーで、荷物を受け取れるようにし、再配達削減につなげる。
スタートトゥディとヤマト運輸は8月23日、ファッションECサイト「ZOZOTOWN」で購入した商品を、駅やコンビニなどに設置した宅配ロッカー「PUDOステーション」(以下、PUDO)で受け取れるようにした。ZOZOTOWN会員向けで、送料以外は無料で使える。
商品注文時に「お届け先」の欄から受け取りを希望するロッカーを選択。商品がロッカーに配送されると、ヤマト運輸から「納品完了メール」が届き、メールに記載された保管期限内に荷物を引き取る仕組みだ。
宅配ロッカーのPUDOは、2016年5月にヤマト運輸が仏企業と設立したPackcity Japanが全国約600カ所に設置している(8月23日時点)。18年3月までに首都圏を中心に、約3000カ所へ拡大予定。ヤマト運輸のほか、佐川急便、順豊エクスプレスなども利用できる。
再配達を減らせ
近年、ネットショッピングの普及に伴い、宅配便の取り扱い個数が増え、不在などによる再配達が増加。ヤマト運輸は、ドライバーの負担を軽減するために、17年4月に再配達受付の締め切り時刻を繰り上げ、6月に時間帯指定枠を一部廃止。10月からは基本運賃を値上げする。
ヤマト運輸は、PUDOを活用することで「不在になりがちなユーザーも、確実に荷物を受け取れる。再配達の減少、配達員の負担軽減にもつながる」としている。
スタートトゥディは、ヤマト運輸の配送時間変更に伴い、17年6月に即日配送サービスを中止した。今回の取り組みは、ユーザーからの「再配達を受け取るのが面倒」「ロッカーで受け取れるようにしてほしい」といった要望に応えたものという。
関連記事
- 「ご希望を承りましたにゃ」――ヤマト運輸のLINE「ねこ語」が話題に 狙いは
ヤマト運輸のLINE公式アカウントの“ねこ語”対応が話題に。導入の狙いは。 - 増える再配達、減らす糸口は――ヤマト運輸が新会社、「オープン型宅配ロッカー」普及目指す
ヤマト運輸と仏企業が合弁会社「Packcity Japan」を設立。複数の宅配業者からの荷物を受け取れる「オープン型宅配ロッカー」を順次設置し、再配達の削減につなげる。 - 玄関先などに「置き配」、アスクルが導入
アスクルが個人向け通販「LOHACO」で、配送時の荷物の置き場所を指定できるサービスを始めた。置き場所は、玄関扉の前、車庫などから選べる。 - Amazon.com、無料の宅配ロッカー「Hub」の提供開始
Amazon.comが米国で、集合住宅などに置ける大型の無料宅配ロッカー「Hub」の申し込み受け付けを開始した。1つのHubには43の鍵付きロッカーがあり、中央のパネルに暗証番号を入力することで開く。Amazon以外からの荷物のやり取りにも使える。 - パルコ、宅配ボックスを今秋導入 ブロックチェーンで誤配送・盗難防ぐ
通販サイト「カエルパルコ」利用者が使える宅配ボックスを、東京・池袋近辺の施設に今年9月頃設置する。 - 一戸建て用「宅配ボックス」、パナが100世帯で実証実験 再配達削減へ
不在時でも荷物を受け取れる宅配ボックスを一戸建て100世帯に設置する実証実験を、パナソニックが福井県あわら市で11月にスタート。再配達の削減を目指す。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.