Google、クラウド型の専用ゲームサーバをリリース Kubernetes環境で実行、大規模・多人数参加型ゲームの基盤に
Googleが、Google Cloud上の専用ゲームサーバサービス「Google Cloud Game Servers」をリリース。大規模多人数参加型オンラインゲームなどを実現する。GoogleのKubernetes環境上で実行され、全体がマネージドサービスとして提供される。
この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「Google、一人称視点シューティングや大規模多人数参加型ゲームなどの基盤となる「Google Cloud Game Servers」を正式サービスとして提供開始」(2020年8月25日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
米Googleはこのほど、Google Cloud上の専用ゲームサーバサービス「Google Cloud Game Servers」を正式サービスとして提供開始しました。
「Google Cloud Game Servers」は、FPS(First Person shooter/一人称視点シューティングゲーム)や MMO(Massively Multiplayer Online/大規模多人数参加型オンラインゲーム)などを実現する基盤を提供するゲームサーバサービスです。
一般に、FPSやMMOなどでは、大量に存在するプレイ中のプレイヤーの状況を保持し、ゲームの進行に合わせてリアルタイムに更新、制御する機能がバックエンドサービスとして必要です。
こうしたバックエンドサービスはクラウドのユースケースとして代表的なものの1つとして、通常はゲームごとに個別に開発され、運用されてきました。
Google Cloud Game Serversは、これを汎用サーバ化するためのオープンソースのゲームサーバ基盤ソフトウェア「Agones」を用い、さまざまなオンラインゲームの汎用バックエンドとして実現されたものです。
AgonesはKubernetes上で稼働するため、Google Cloud Game ServersもGoogleのKubernetes環境上で実行され、全体がマネージドサービスとして提供されています。これにより、ゲーム開発者はKubernetes上のAgonesと自社ゲーム用のコンテナをKubernetes上で稼働させ、Google Cloudを活用したグローバルな展開が可能になっています。
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