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Apple、アプリレビュープロセス更新 ガイドライン違反でもバグ修正だけなら更新可能に
Appleが、アプリストアのレビュープロセスを更新し、ガイドライン違反審査中のアプリでも、バグ修正のアップデートは可能にした。また、レビューチームに対し、ガイドライン改善を提案できるようにした。
米Appleは8月31日(現地時間)、開発者がアプリストアに登録したアプリを更新する際の「App Preview」のプロセスを更新したと発表した。
これまで、ガイドライン違反と見なしたアプリについては審査中はバグ修正のための更新もできなかったが、この修正により、ガイドライン違反の修正に対処する更新とは別に、バグ修正だけの更新が可能になる。ユーザーの安全を守る目的だ。
さらに、ガイドラインの改善を提案できるようになった。アプリレビューチームへの連絡ページの要求項目に「suggest a guideline change」が追加された。
改善してほしいガイドラインの項目を選び、改善案を具体的に説明できる。
App Storeでは6月、米Basecampのサブスクリプション制メールアプリ「HEY Email」のガイドライン違反をめぐって同アプリのアップデートが滞り、バグ修正ができない問題が発生した。また、「WordPress」のiOSアプリもガイドライン違反かどうかの審査の間、数週間バグ修正のアップデートができなかった。
米Epic Gamesの「Fortinte」のようにガイドライン違反でアプリストアから削除され、かつ警告から2週間たっても修正しない場合はアカウントも停止され、バグ修正のアップデートもできなくなる点については変更はない。
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