タクシー配車アプリ「GO」、きょうからスタート 日本交通とDeNAが配車事業を統合
タクシー配車のスマートフォンアプリ「GO」(iOS/Android)が登場。JapanTaxiのアプリ「JapanTaxi」とDeNAのアプリ「MOV」を統合したアプリで、首都圏や京阪神など全国11エリアが対象。
日本交通ホールディングス(HD)子会社のMobility Technologies(東京都千代田区)は9月1日、スマートフォン向けタクシー配車アプリ「GO」(iOS/Android)の提供を始めた。日本交通HDとディー・エヌ・エー(DeNA)のタクシー配車アプリ事業を統合し、両社のアプリを一本化したもの。首都圏や京阪神など全国11エリアが対象。
日本交通HDとDeNAは2月、日本交通HD子会社のJapanTaxiが運営するアプリ「JapanTaxi」とDeNAのアプリ「MOV」を統合すると発表。統合後は日本交通HDとDeNAが、アプリを運営するJapanTaxiの筆頭株主となり(株主比率は共に38.17%)、4月にJapanTaxiの社名をMobility Technologiesへと変更した。
ユーザーがGOアプリでタクシーに乗車する位置を指定し、「タクシーを呼ぶ」ボタンをタップすると配車依頼が完了。タクシー乗務員とアプリ上で乗車位置の確認などメッセージのやりとりができ、乗車前に降車位置を指定することも可能。目的地に到着したらアプリに登録したクレジットカードで支払いができる。
対応エリアはMOVがサービスを展開していた7エリアに、JapanTaxiの対応エリアの一部を追加。宮城、埼玉、千葉、東京、神奈川、滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、福岡でサービスを始める。
Mobility Technologiesによると、GOの提供は2020年度後半を予定していたが、コロナ禍でのタクシー需要の回復に向け、エリアや機能を絞ったアプリをリリースすることにしたという。
9月中に茨城、群馬、岐阜、愛知を加えた計15エリアに拡大し、その後は北海道、三重、広島などへ順次広げる予定。同社によるとアプリの運営はGOへ一本化する予定だが、一定期間はGOと並行してJapanTaxiアプリも提供するとしている。
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