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配車アプリ「全国タクシー」、名称を「JapanTaxi」に 社名と統一、訪日客狙う
JapanTaxiが、タクシー配車アプリ「全国タクシー」の名称を「JapanTaxi」に変更する。
JapanTaxi(東京都千代田区)は8月30日、タクシー配車アプリ「全国タクシー」の名称を「JapanTaxi」に9月12日に変更すると発表した。訪日外国人旅行者などの利用を見据え「より分かりやすく、社名とも統一する」という。2020年までにアプリの累計ダウンロード数は1600万、車両登録数は9万台を目指す。
全国タクシーは、2011年に提供を始めたタクシー配車サービス。現在、累計ダウンロード数は550万、車両登録数は全国のタクシーの3分の1に当たる約7万台という。グループ会社である日本交通のタクシーの場合、利用全体の約4分の1が配車依頼によるが、この依頼のうち約7割がアプリ経由という。
しかし地方では、都市部に比べて電話で配車を依頼したり、駅から乗車したりする利用者も多く、さらなる普及を目指す。また、利用者が目的地に到着する前に支払いを行える「ネット決済サービス」や、QRコード決済に対応したタクシー向けの「決済機能付きタブレット」の展開も進める。
タクシー配車サービスは競合が多く、既にディー・エヌ・エー(DeNA)と神奈川県タクシー協会が「タクベル」の提供を始めた他、米Uber Technologiesが7月から兵庫県で実証実験を実施している。また、ソフトバンクは中国Didi Chuxing(滴滴出行)と合弁会社を設立し、今秋から東京や大阪などで試験提供を始める計画だ。ソニーも都内のタクシー会社7社と新会社を設立してサービス開発を進めている。
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