G Suiteに新機能 Googleアカウントがないユーザーともコンテンツの共同編集が可能に
G Suiteに新機能「Visitor sharing」が追加。Googleアカウントがないユーザーとも、ドキュメントやスプレッドシート、スライドなどの共同編集ができる。無料の個人アカウントでは利用できない。
この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「Googleアカウントを持たないユーザーとも、G Suiteのドキュメントやスプレッドシートを共有、編集可能に」(2020年9月2日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
米Googleはこのほど、G Suiteのドキュメントやスプレッドシート、スライドなどを、Googleアカウントを持たないユーザーと共有し、共同で編集することで内容の修正やコメント追加などができる「Visitor sharing」機能を正式版としてリリースすると発表しました。
これまでG SuiteのDocs、Sheets、Slides、Sitesなどのコンテンツを共同で編集する場合、全員がGoogleアカウントである必要がありました。
社内で共同作業を行う場合、社員は基本的にG SuiteのGoogleアカウントを持っているため共同での編集などは容易でしたが、社外のユーザーと共同作業を行う場合、そのユーザーがGoogleアカウントを持っていないとG Suiteでの共同作業は困難な状況でした。
今回正式版となったVisior sharingは、Googleアカウントを持たないユーザーとも、G Suite上で容易に共同作業ができるようになります。
具体的には、共同作業をしようとする相手のメールアドレスを指定すると、共有のためのリンクと認証用のコードが相手にメールで送られます。
相手はそのリンクをクリックし、認証用のコードを入力することで認証され、G Suite上での共同編集が可能になります。
Visitor sharingはG Suiteの設定でデフォルトでオフとなっており、管理者による設定が必要となります。
利用可能なG SuiteのバージョンはG Suite Business、G Suite Enterprise、G Suite for Educationなど。無料の個人アカウントでは残念ながら利用できるようになっていません。
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