ニュース
ゆうちょ、8事業者との口座連携を停止 ドコモに続きPayPayでも不正引き出し発覚
ゆうちょ銀行が決済サービス事業者8社との口座連携を停止すると発表。NTTドコモの「ドコモ口座」に続き、モバイル決済サービス「PayPay」でも不正な預金引き出しを確認したという。
ゆうちょ銀行は9月15日、決済サービス事業者8社との口座連携を停止すると発表した。NTTドコモの「ドコモ口座」に続き、モバイル決済サービス「PayPay」でも不正の預金引き出し被害を確認したという。
新たに口座連携を停止する8社はPayPayの他、LINE Payの「LINEPay」、PayPalの「ペイパル」、ウエルネットの「支払秘書」、楽天Edyの「楽天Edy」、ビリングシステムの「PayB」、メルペイの「メルペイ」、ゆめカードの「ゆめか」。ゆうちょ銀行の口座へ決済サービスの新規登録、口座から決済サービスへの残高チャージ機能を準備でき次第速やかに停止するとしている。8社は同行の本人認証方法である2要素認証を未導入であるという。
ゆうちょ銀行はNTTドコモの「ドコモ口座」と類似の電子決済サービスを提供する12社と、ゆうちょ銀行の「即時振替サービス」を使って提携。そのうちNTTドコモ、PayPay、決済サービスを展開するKyash(東京都港区)以外にも3社で現金の不正引き出し被害を確認したという。残りの3社については現時点で公表していない。
関連記事
- ゆうちょ、電子決済「Kyash」と連携停止 ドコモに続き不正引き出し被害【追記あり】
ゆうちょ銀行が決済サービス「Kyash」との口座連携を停止した。Kyashを通じた不正な預金の引き出しを確認したという。 - 総務省「ドコモ口座以外でも不正引き出しあった」 ゆうちょ銀行は「確認中」
ドコモ口座での現金不正引き出し事件を巡り、総務省の高市早苗大臣が、ドコモ口座以外の電子決済サービスでも不正引き出し被害が発生していたと明らかにした。 - ドコモ口座事件、「3つの違和感」 ドコモが土下座すればいいの?
ドコモによる「ドコモ口座事件」説明会と、その後のマスコミの反応は異様だ。どこがおかしいのか、西田宗千佳さんが解説する。 - ドコモ口座の不正引き出し、被害は143件、総額2676万円に増加
電子決済サービス「ドコモ口座」の不正引き出し問題について、NTTドコモは9月15日午前0時までに全国11の銀行で143件、2676万円の被害を確認したと明らかにした。 - 「ドコモの甘さが大きな原因」 ドコモ口座謝罪会見、銀行不在の違和感
「ドコモ口座」の不正利用に関して、NTTドコモが緊急の記者会見を開き、「ドコモ側の本人確認が不十分だった」として謝罪した。一方で当事者のもう片方である銀行の姿はなく、銀行側の問題点については明らかにされなかった。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.