富士ゼロックスは9月23日、年間50万件に及ぶ他社との契約に電子署名を導入すると発表した。押印の作業負担をなくし、契約時の電子署名や契約書の管理などを効率化する。
富士ゼロックスは、電子署名の導入で、印刷代や郵送費、書類の保管スペースにかかる費用を削減できる他、紛失や改ざんなどのリスクも減らせるとしている。
同社は1月、米DocuSignとパートナーシップを締結。DocuSignの「電子署名クラウドサービス」を顧客に販売している。同サービスを自社のワークフローにも導入することで、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する。
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