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第一生命、非定型書類も読めるAI OCRツールを導入 事務作業40%削減目指す
第一生命保険が、AIを活用したOCRツールを導入する。年間300万件発生する書類の確認やデータ入力作業を40%削減できると見込んでいる。
第一生命保険は6月26日、AIを活用して書類の文字を自動認識するOCR(光学文字認識)ツールを7月に導入すると発表した。年間300万件発生する書類の確認やデータ入力作業を40%削減できると見込んでいる。
導入するOCRツールは富士ゼロックスやAIベンチャーのシナモン(東京都港区)が開発したもの。請求書のような定型書類に加え、外部の機関が発行する診断書や保険証など非定型書類の読み取りにも対応。読み取りミスがある可能性が高い場合には、システムが人間に目視確認を促す。
あらかじめ認識が難しい書類の例など20万件以上の書類をAIに学習させており、読み取り精度は9割以上という。
同社は保険の契約内容を変更する際や保険金などを支払う際の事務書類を1日当たり平均7万件、目視で点検しているという。これまで導入していたRPAやチャットbotに加え、OCRツールを導入することで事務作業の負担軽減を目指す。
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