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米政府、中国最大の半導体企業SMICへの輸出に規制──Reuters報道
米商務省が中国半導体受託生産最大手のSMICへの米粉k企業からの輸出を規制するとReutersなどが報じた。輸出の際、商務省への許可申請が必要になる。SMICだけでなく、同社から供給を受けている中国Huaweiにとっても大きな打撃になりそうだ。
米商務省が中国半導体受託生産最大手のSMICに米国企業が製品を輸出する際、許可を求めるようにすると米Reutersが9月26日(現地時間)、同紙が入手したという商務省の書簡に基づいて報じた。
商務省は、SMICに供給されている機器の一部が軍事目的で使われる可能性があると結論づけたという。これにより、SMICへの輸出には、個別の輸出許可申請を義務付けることにした。
SMICはReutersに対し、商務省から公式の通知は受け取っておらず、「民間および商用の顧客と最終用途にのみ製品を提供している。中国軍とは無関係だ」と語った。
商務省は26日、SMICについての具体的なコメントは拒否したが「米国の国家安全保障と外交政策の利益に対する潜在的な脅威を常に監視・評価している」と語った。
この規制が実施されれば、SMICだけでなく、同社から半導体の供給を受けている中国Huaweiにも大きな打撃となる。Huaweiはこれまで、台湾TSMCにプロセッサ製造を委託していたが、米政府による5月の規制強化でTSMCへの委託ができなくなり、SMICに切り替えていた。
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