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Facebook、QAnonのページ、グループ、Instagramアカウントは内容に違反がなくても削除
Facebookが、プラットフォーム上のQAnonのページ、グループ、Instagramアカウントは内容を問わず削除するようポリシーを強化した。数日〜数週間かけて削除していく。
米Facebookは10月6日(現地時間)、QAnon関連のFacebookページ、グループ、Instagramアカウントは、例え内容がFacebookのガイドラインに反していなくても削除すると発表した。8月19日に発表した方針をさらに厳しくしたものだ。
QAnonとは、極右の陰謀論を様々なプラットフォームで展開する匿名の集団を指す。主にドナルド・トランプ政権を支持し、政府高官や俳優などが人身売買に関わっているなどの根拠のないうわさ(「ピザゲート」と呼ばれる)を拡散させている。
8月に規制を発表してから、1カ月でQAnon関連の1500以上のページと、300以上の武装社会運動に関連する6500以上のページとグループを削除したが、QAnonに対しては、さらなる強化が必要と判断したという。
FacebookはQAnonのコンテンツの一例として、直接暴力に関連していないが、西海岸の山火事があるグループの仕業だと主張(することで、そのグループを危険に晒している)ことを挙げた。
同日から更新ポリシーの適用を開始し、コンテンツも削除していくが、完了には数日から数週間かかるとしている。対象は、ユーザーからの報告を待つのではなく、Facebookの人間のチームが検出する。
なお、米The Vergeによると、QAnonにかかわるFacebookの個人アカウントによる投稿は、ガイドラインに反さないかぎりは削除しない。
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