ジャック・ドーシー氏のSquare、53億円相当のビットコイン購入
「ビットコインは将来万人のための通貨になる」と提唱するジャック・ドーシー氏が率いる決済プラットフォームSquareが、5000万ドルで4709ビットコインを購入した。同社は2018年から送金アプリ「Cash App」でビットコインをサポートしている。
米TwitterのCEO、ジャック・ドーシー氏が経営する決済プラットフォームの米Squareは10月8日(現地時間)、5000万ドル(約53億円)で4709ビットコインを購入したと発表した。この投資は第2四半期末現在の同社の総資産の約1%に当たる。同社は、暗号通貨は経済活性化の手段であり、この投資は同社の目的に沿うものだとしている。
アムリタ・アフジャCFO(最高財務責任者)は発表文で「ビットコインは将来、よりユビキタスな通貨になる可能性がある。ビットコインの普及に合わせ、Squareは学び、参画していく。より包括的な未来のために製品を構築しているわれわれにとって、この投資はその未来に向けた一歩だ」と語った。
Squareは2018年から送金アプリ「Cash App」でビットコインをサポートしている。ドーシー氏は当時、「ビットコインは長期的には万人のための通貨になるとみている」と語った。
米The Blockによると、これでSquareは米企業としてはMicroStrategyに続いてビットコインに投資する上場企業になった。
同社は2019年にビットコインの開発支援のための非営利部門Square Cryptoを立ち上げている。9月に開設した専用Webサイトには「ビットコインを投資対象以上のものに」というスローガンが掲げられている。
ドーシー氏は自身のTwitterアカウントで、「Squareが5000万ドル分のビットコインを購入したことよりも、購入のノウハウをホワイトペーパー(リンク先はPDF)で公開したことの方が重要だ」とツイートした。
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