映画館も“全集中” 劇場版「鬼滅の刃」が3日間で342万人を動員
東宝とアニプレックスは、映画「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」が公開から3日間で342万人を動員し、興行収入は46億円を超えたと発表した。
東宝とアニプレックスは10月19日、映画「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」が公開から3日間で342万人を動員し、興行収入は46億円を超えたと発表した。「アナと雪の女王2」(2019年11月)の19億4205万円という記録を大きく塗りかえる結果になった。
劇場版 鬼滅の刃 無限列車編は、全国403館で10月16日金曜日に封切り。初日は91万人、12億6872万円を集め、日本国内で平日に公開された映画として動員数、興行収入ともに歴代1位となった。17日と18日も土曜日、日曜日としてそれぞれ歴代1位を記録したという。
鬼滅の刃公開にあたっては多くの劇場が上映スクリーン数を大幅に増やし、中には1日で40回以上という劇場も。SNSなどでは異例の上映回数に「まるで時刻表」「映画館が本気を出した」などと話題になった。
1回の動員数も増やした。現在、映画館は新型コロナウイルス感染予防のため、販売する席を半分にして食事を可能とするか、全席を販売して食事を禁止にすることが求められている。このため15日まで座席を市松模様(1席おき、前後違い違い)で販売していた劇場も16日から座席での食事を禁止し、全席を売り出した。
背景には、鬼滅の刃人気への期待とコロナ禍の影響がある。東宝が10月9日に公開した2020年の映画興行収入は、1月こそ前年比112.3%と好調だったものの、新型コロナウイルスの影響が出始めた2月以降は大きく前年割れ。緊急事態宣言が出た4月、5月はほぼ休業状態となり、9月までの累計興行収入は前年比39.4%にとどまっていた。
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