CEATEC、サイト不具合の原因を公表 アクセス数が前年比4倍に増大、サーバに負荷
IT総合展示会「CEATEC 2020 ONLINE」の公式サイトでアクセス障害が発生したことを巡り、開催元が原因と再発防止策を公表。入場登録サイトに想定外のアクセスが集まり、サーバに負荷がかかったという。
ネット上で開催中のIT総合展示会「CEATEC 2020 ONLINE」(10月20〜23日)の公式サイトで開幕初日にアクセス障害が発生したことを巡り、開催元のCEATEC実施協議会は10月20日、原因と再発防止策を公表した。公式サイトへのアクセス数が前年比約4倍になったことでサーバに負荷がかかり、閲覧や入場登録がしにくくなったという。
CEATECは、同協議会が毎年10月に開催するITやエレクトロニクスの国際展示会。例年は幕張メッセで実施していたが、2020年はコロナ禍の影響を受け、オンラインで開催している。だが今回は開幕直前(20日午前9時半ごろ)からアクセスが集中し、入場登録サイトなどにつながりにくい状態が発生。同日の午後1時過ぎに復旧するまで、新規の入場登録を制限していた。
CEATEC実施協議会によれば、CEATEC 2020 ONLINEの公式サイトは、プレゼンテーションや資料などを公開する展示会サイトと、ユーザーの参加を受け付ける入場登録サイトの2種類に分かれている。登録を済ませたユーザーが展示会にログインする際は、入場登録サイトと展示会サイトを連携し、情報を受け渡しているという。
アクセス集中で入場登録サイトのサーバに負荷がかかり、連携に必要なデータを動かすAPIが正常に動作しなくなったことから、展示会サイトへのアクセスにも問題が生じたとしている。
復旧に時間を要した理由については、正常に入場登録できないユーザーがリロードを繰り返し、サーバへの負荷が前年比最大10倍になったことが原因としている。
CEATEC実施協議会は今後、再発防止策として、入場登録サイトのサーバを増設。各サーバをチューニングし、処理能力を上げるなどの対応を取るという。
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