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ミュージカル調で会話するロボ ヤマハが開発 VOCALOID、自動作曲技術を活用
ヤマハが、歌で会話するロボット「Charlie」を開発したと発表した。VOCALOIDの歌声合成技術と自動作曲技術を活用し、ユーザーが話しかけると歌って応答する。
ヤマハは10月27日、歌で会話するロボット「Charlie」(チャーリー)を開発したと発表した。VOCALOIDの歌声合成技術と自動作曲技術を活用し、ユーザーが話しかけると歌って返事をする。2021年春の発売を目指す。会話に比べて情緒的な歌声で話すことで感情共有がしやすくなり、ユーザーの心に響くコミュニケーションができるとしている。
働く女性をターゲットにしたコミュニケーションロボット。ユーザーの問いかけに歌で応答する他、人感センサーでユーザーを認識すると自発的に歌いかける。「おはよう」「おかえり」といったあいさつのような定型句だけでなく、相談や雑談にも対応する。
「私、頑張ってるよね?」という問いかけに「半径2kmで一番頑張っている」など、ユーモアも交えながら反応。言葉の内容に合わせて、ポップスやボサノバなど約30種のジャンルの曲調で歌い分ける。歌に合わせて頭や足を揺らす機能も搭載する。
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開発の背景としてヤマハは「調査したところ、働く女性から『仕事後に、疲れた気持ちや張っていた気持ちを緩めたい』というニーズがあった」とし、“ペット以上恋人未満”の存在として開発を進めたという。
ヤマハは同日からCharlieのモニターを募集。抽選で30人を選び、1カ月製品を試してもらいながら改良を行う。
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