ニュース
ヤマハ、デジタルサックスを発売 本物のパーツを採用して響きを再現
ヤマハがデジタルサクソフォン「YDS-150」を発売する。息を吹き込むだけで本体のスピーカーからサクソフォンの音が鳴る。本体には実際のサクソフォンのベルを搭載し、実物に近い響きを再現した。
ヤマハは10月29日、デジタルサクソフォン「YDS-150」を11月20日に発売すると発表した。息を吹き込むと本体のスピーカーからサクソフォンの音が鳴る。本体には実際のサクソフォンと同様のベルを搭載し、実物に近い響きを再現した。価格はオープン。
マウスピース(歌口)や本体のキーの配置、ベルは実際のサックスと同じものを採用。スピーカーから出た音はベルなどを伝って本体や演奏者にも振動として伝わる。同社は自然な操作感と心地よい響きを再現したとしている。
吹き込む息の圧力に応じて音量や音色が変化する。音量調節は15段階で、ヘッドフォンなどを使えば外に音を漏らすことなく演奏できる。
音色は実際のサクソフォンの音を収録して作ったものが56種類、シンセサイザーが17種類。スマートフォンやタブレットとBluetooth接続し、専用アプリ「YDS Controller」(iOS/Android、無料)で音色の変更、音色の変更、エフェクトの調整、運指や息の抵抗感といったカスタマイズにも対応する。
ヤマハによると、サクソフォンは人気の楽器だが、音も大きいことから家で気軽に練習できないケースもあるという。YDS-150はこの問題を解消するために開発した。
関連記事
- ミュージカル調で会話するロボ ヤマハが開発 VOCALOID、自動作曲技術を活用
ヤマハが、歌で会話するロボット「Charlie」を開発したと発表した。VOCALOIDの歌声合成技術と自動作曲技術を活用し、ユーザーが話しかけると歌って応答する。 - ライブをステージ上に“完全再現”「ディスタンス・ビューイング」ヤマハが開発 コロナ禍のライブハウス支援
ヤマハは、ライブ会場で収録した音声や映像を、ステージ上に“完全再現”するライブビューイング「Distance Viewing」を開発したと発表した。一度収録したライブを何度も“バーチャル上演”することで、入場制限しているライブハウスで、多数のファンが同じライブを楽しむ――といったことが可能だ。 - ヤマハの新しい管楽器「Venova」日本でも発売 リコーダーとサクソフォンが“融合”
ヤマハが管楽器「Venova」を日本国内で発売。リコーダーのように吹け、サクソフォンのような音が出る新しい楽器という。 - 完全ワイヤレスに進化した「電子和太鼓」 ローランドと鼓童が試作機を披露
ローランドが太鼓芸能集団「鼓童」と共同開発している「電子和太鼓」の最新試作機を発表。軽量化とワイヤレス化により、演奏者が舞台上で自由に動けるようになった。 - MIDI 2.0、始動 今も使われる電子楽器規格が38年後のバージョンアップ
1981年に生まれた長寿電子規格が2019年、バージョンアップを果たす。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.