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トヨタ、KDDIに約520億円の追加出資 次世代の研究開発を強化
KDDIとトヨタ自動車が、コネクテッドカー技術などの研究やサービス開発、ビッグデータ活用に向けた新たな業務資本提携を結んだと発表した。
KDDIとトヨタ自動車は10月30日、コネクテッドカー技術などの研究やサービス開発、ビッグデータ活用に向けた新たな業務資本提携を結んだと発表した。
資本関係の強化のため、トヨタはKDDIの株式約1億8301万株(約522億円)を取得。これで持株比率は12.95%から13.74%に拡大する。
両社は今後、次世代通信規格「6G」も視野に、人や自動車、家などをつなぐ通信プラットフォームを共同開発する。両社の持つデバイスやネットワーク、サービスなどの資源を生かした、コネクテッドカー向けの運用管理システムの構築や、人や自動車などから得られるビッグデータを活用した社会課題の解決などを行う。
トヨタはKDDIの第2位の株主として、2002年以降から車載通信機などで協業してきた。2018年にはソフトバンクと配車サービスや自動運転技術などの分野で提携を始めた。20年3月にはNTTとも資本業務提携を締結。AI・IoTなどを活用した街づくり「スマートシティー」の基盤となる技術の開発に向け、約2000億円を相互に出資すると発表するなど、通信キャリア各社とつながりを強めている。
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