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紙幣を1枚ずつ除菌する装置、日立オムロンが開発 1分で1000枚に対応
紙幣1枚1枚に紫外線を照射し、細菌やウイルスを除菌・不活化する「紙幣除菌装置」を日立オムロンターミナルソリューションズが開発した。
日立オムロンターミナルソリューションズは11月16日、紙幣1枚1枚に紫外線を照射し、細菌やウイルスを除菌・不活化する「紙幣除菌装置」を開発したと発表した。同日から注文を受け付け、12月から提供する。銀行や商業施設など紙幣を大量に扱う施設へ導入することで、紙幣を介したウイルスの感染リスクを下げる効果を期待できるという。
波長260nmの紫外線(UV-C)を紙幣の両面へ照射し、1分ごとに1000枚の紙幣を除菌する。愛知医科大学に在籍し、ウイルス学が専門の小松孝行准教授が実験を行い、効果の検証を行った。実験では、コロナウイルスと似た構造を持ち、紙幣に付着したウイルスの99%以上が不活化したことを確認したという。
同社が開発中の紙幣を100枚単位でまとめる装置と組み合わせて、帯封に除菌済みであることを印字する運用も将来的に可能になるとしている。
紙幣の除菌は膨大な枚数を扱うため処理に時間がかかり、紙幣の保管や管理などに厳格なセキュリティ体制が求められるため、効果的な対応が確立されていないという。そうした課題を解決するため、装置の開発に至ったとしている。
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