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Boston Dynamics、新型コロナのトリアージでのロボット「SPOT」採用事例を紹介

ロボットメーカーのDoston Dynamicsの四足歩行ロボット「Spot」が、新型コロナと闘う医療現場をサポートしている。トリアージの列に並ぶ患者と医師のビデオチャットをサポートしており、今後は体温測定などにも利用する計画だ。

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 ソフトバンク傘下の米Boston Dynamicsは4月23日(現地時間)、同社の四足歩行ロボット「Spot」が地元の病院で新型コロナウイルス感染症のトリアージに使われており、関連する医療関係者向けのSPOT操作ソフトウェアをオープンソース化したと発表した。

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iPadを搭載して列に並ぶ患者と医師のビデオチャットをサポートするSPOT

 同社は3月初めから新型コロナウイルス対策でのSPOT活用に取り組んでおり、ハーバード大学医学部ブリガム&ウィメンズ病院で過去2週間、SPOTによるトリアージサポートを実施している。病院からは、看護スタッフが感染の可能性を抑えることができているとの報告があったという。

 同病院では、特設テントで感染可能性のある人々のトリアージを行っている。SPOTの導入により、テントで人々をサポートする医療従事者数を減らすことができた。

 現在実施しているのは、背面にiPadとトランシーバーを搭載したSPOTを介して、テントで行列している人と医師をビデオチャットさせることだ。

 今後は、SPOTにサーマルカメラなどの機器を搭載することで、体温や脈拍数、酸素飽和度などをリモートで測定する方法を開発していく。

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SPOTの背面にはカメラやセンサーを搭載できる

 さらに、紫外線除菌ライトを搭載することで、病院のテントや地下鉄の駅などの除染をサポートしていきたいとしている。

 それぞれの取り組みはテストと検証の後、リファレンスデザインを公開する計画だ。詳細はGtHubでアップデートしていく。

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