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freee、パスワード付き添付ファイルのメール受信を廃止
クラウド会計ソフトを提供するfreeeが、メールに添付されたパスワード付きファイルの受信を12月1日に廃止する。
クラウド会計ソフトを提供するfreeeは11月18日、メールに添付されたパスワード付きファイルの受信を12月1日に廃止すると発表した。メールを受信した場合、メールサーバで添付ファイルは自動的に削除される。メール本文は維持したまま受信できるが、ファイルが削除された旨が本文に追記されるという。
freeeは「パスワード付きファイルはマルウェア検査を迂回(うかい)してしまうことからセキュリティリスクを増大させる」と指摘。パスワード付きファイルの受信をやめることで、添付ファイルを通じて感染するマルウェア「Emotet」などを防ぎたい考え。
パスワード付きzipファイルの送信を巡っては、17日に平井卓也デジタル改革相が中央省庁の職員が送るメールで廃止すると発表。まずは内閣府や内閣官房で廃止するとしている。
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