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三菱電機に不正アクセス、取引先の8635口座の情報が流出
三菱電機は、同社が利用しているクラウドサービスが不正アクセス被害を受け、取引先の口座情報約8600件が外出に流出したと発表した。原因は調査中という。
三菱電機は11月20日、同社が利用しているクラウドサービスが不正アクセス被害を受け、取引先の口座情報が社外に流出したと発表した。対象の口座数は8635件。詳しい経緯は調査中という。
同社は16日までにクラウドサービスへの不審なアクセスを発見。問題のアクセスを遮断し、流出の原因と被害状況の調査を始めた。20日までの調査で、国内の取引先企業の銀行口座番号や名義、企業名、所在地、電話番号、代表者名などが流出していることが分かった。
三菱電機は1〜2月にも、第三者による不正アクセスを受け、個人情報や企業機密が外部に流出したと発表。当時は、ウイルス対策システムの脆弱(ぜいじゃく)性を突いたゼロデイ攻撃により、最大約8000人の個人情報が流出した可能性があると説明していた。
三菱電機は、今回の攻撃は1〜2月に発表した物とは別の手口である可能性が高いとして、調査にはしばらく時間を要すると説明。関係機関には順次報告中としている。
今後は調査を続けながら、情報流出の対象となった取引先に連絡するとともに、専用の問い合わせ窓口を設置して対応に当たる。
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