ラズパイ一体型キーボード「Raspberry Pi 400」を分解してみた:名刺サイズの超小型PC「ラズパイ」で遊ぶ(第34回)
かつての“マイコン”を思わせるラズパイ一体型キーボード「Raspberry Pi 400」を分解してみた。
ここまで第32回、第33回と、新発売のラズパイ一体型キーボード「Raspberry Pi 400」を紹介してきました。ある程度はしゃぶりつくしたかと思いますので、最後はやっぱり本体をバラしてその中身を見たいと思います。
なお、本体を分解すると特例制度の実験基準を満たさなくなるので、同時に廃止届を出すことになります。
「Raspberry Pi 400」を分解する
Raspberry Pi 400の外観は白色のキーボード部と赤色の本体カバーで構成されています。キーボード部と本体カバーはツメでカチッとハマっているだけなので、細いマイナスドライバーなどを差し込んでパキッと外すと分離できます。
続いてキーボード部と本体を結んでいるリボンケーブルを外します。キーボードを外したら、次はアルミ板を外します。これは大きなヒートシンクも兼ねています。
では基板を見ていきましょう。中央下にRaspberry Piのロゴが書かれており、その下には「Made in the UK」とあるので英国で製造されていることが分かります。本体右端にはWi-fiのアンテナが取り付けられています。
本体中央にある銀色のチップがRaspberry Pi 400の心臓であるSoCです。その上には電源コネクターとHDMIコネクターがありますが、この中で気になるのがHDMIコネクター。左から「HDMI 1」「HDMI 0」とあるので、ケーブルを取り付ける場合は右側に接続することになります。
HDMIコネクターの右にあるのがmicroSDメモリカードスロットです。なお、Raspberry Pi 2は「かちっ」と止まるタイプのスロットでしたが、Raspberry Pi 3からはただ差して使うものに変更されました。
しかし、Raspberry Pi 400はRaspberry Pi 2と同じく、カチッとはめるタイプに変更されました。これは筐体が大きいし、背面にスロットが配置されているので、microSDメモリカードが飛び出したまま利用されることを避けようとしたのでしょうか。
これまで3回にわたってお届けしてきたRaspberry Pi 400ですが、その形も愛らしく、普通のRaspberry Pi 4よりも性能が高いのであればぜひとも欲しくなるというもの。2021年に日本で発売されるのであれば、日本語キーボードでの発売となるかもしれません。発売の日が待ち遠しいですが、それまでPythonのスキルでも磨いておくことにします。
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