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ロボットがスーツケースを積み込み、自動運転車で運搬 ANAが九州佐賀国際空港で実験
ANAと豊田自動織機が、航空機への手荷物の積み込みをロボットで自動化する実証実験を行う。共同開発した手荷物の積み付け(効率の良い配置)ロボットと、自動運転に対応したトーイングトラクターを使用。安全性や使いやすさを検証する。
全日本空輸(ANA)と豊田自動織機は12月7日、航空機への手荷物の積み込みをロボットを使って自動化する実証実験を行うと発表した。実験場所は九州佐賀国際空港(佐賀市)で、期間は12月14〜18日。両社が共同開発した手荷物の積み付け(効率の良い配置)用のロボットと、自動運転に対応したトーイングトラクターを使用する。
積み付けロボットは、乗客が預けたスーツケースをロボットハンドでピックアップし、航空機向けのコンテナに自動で配置する。スーツケースのサイズ情報を読み取り、効率的で荷崩れの少ない位置を演算する機能も備える。縦、横の向きを変えたり、順番を並び替えたりすることも可能。積み付け速度は1個につき平均25秒。
積み付けに対応するスーツケースは、サイズが350〜510(幅)×400〜750(長さ)×200〜300(高さ)mmで、重さが35kg以下のもの。
自動運転トーイングトラクターは、積み付けを終えたコンテナを載せ、貨物上屋の周辺を周回。制限区域内の一周約260mのエリアを最大15km/hで自動運転する。この車両は従来も活用していたが、緊急時に備えて運転手が乗車していた。今回の実験は無人で行う。
実験を通じて、積み付けロボットと自動運転トーイングトラクターを組み合わせた際の安全性や使いやすさ、作業効率などを検証し、本格導入に向けた課題を洗い出すとしている。
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