EXILEの公式ECサイトに不正アクセス カード情報4万4000件が流出か
LDH JAPANが、音楽ユニット「EXILE」などのグッズを販売するECサイトが不正アクセスを受け、4万4663件のクレジットカード情報が流出した可能性があると発表。このうち209件のカード情報については、既に不正利用された可能性もある。
音楽ユニット「EXILE」などが所属する芸能事務所LDH JAPANは12月8日、同社が運営するECサイト「EXILE TRIBE STATION ONLINE SHOP」が不正アクセスを受け、4万4663件のクレジットカード情報が流出した可能性があると発表した。このうち209件のカード情報については、11月27日時点で第三者に不正利用された可能性がある。
同サイトでは、LDH JAPANに所属するアーティストのグッズなどを販売している。流出の可能性があるのは、8月18日〜10月15日に同サイトでカード情報を登録するか、登録済みの情報を変更した利用者のカード名義人、カード番号、有効期限、セキュリティコード。
10月15日に提携するクレジットカード会社から情報漏えいの可能性を指摘され、同日にサイトを停止。その後第三者機関に調査を依頼したところ、カード情報が流出した可能性を11月17日に確認したという。
報告が遅れた理由は「不正確な情報の公開が混乱を招く可能性を考慮し、専門家に相談の上で調査機関の最終報告書を待っていたため」としている。
LDH JAPANは今後、現行の決済システムを破棄し、サイトを改修する方針。不正アクセスの監視も強化し、再発防止を図るとしている。利用者には、身に覚えのない請求があった場合、カード会社に問い合わせるよう呼び掛けている。
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