Appleの「AirPods Max」、6万円超は高すぎた? 発表直後からソニー製品が評価される異様な状況に
米Appleが初のワイヤレスヘッドフォン「AirPods Max」を発表した直後から、「Sony」「WH-1000XM4」がTwitter上でトレンド入りするなど異様な状況に。
米Appleが12月8日(現地時間)に同社初のワイヤレスヘッドフォン「AirPods Max」を発表した直後から、Twitter上で「Sony」「WH-1000XM4」がトレンド入りするなど、ソニー製品を勧める声がネット上で相次ぐ“異様”な状況になっている。その理由は、6万1800円(税別)という価格設定にあるようだ。
「予約した」報告少ない?
AirPods Maxは40mm口径のダイナミックドライバを採用したオーバーイヤー型ヘッドフォンだ。2019年10月にAppleが発売したワイヤレスイヤフォン「AirPods Pro」のアクティブノイズキャンセルや外部音取り込みモード、バーチャルサラウンド機能の「空間オーディオ」、Apple製品とのシームレス連携といった機能を踏襲している。
本体には「Apple Watch」から着想を得たという操作用のデジタルクラウンが備わっており、耳に触れる部分はニットメッシュ素材、ヘッドバンドにはステンレススチール素材を採用。耳からヘッドフォンを外すと再生が止まるセンサー機能などの他、耳に届く音声を測定し、イヤークッションの密着度や密閉度合いに合わせて低音域と中音域の音質を都度調整する「アダプティブイコライゼーション」も備える。
販売台数ランキングで首位を獲得するなど、AirPodsシリーズが高い評価を得ていることから、AirPods Maxの完成度に期待する声もある。しかし、税込で7万円近い価格設定はインパクトが強かったようで、Appleの新製品発表直後の風物詩ともいえる「予約した」といった報告が他の製品に比べて少ないように感じた。
AirPods Max発表の影響でトレンド入りしたWH-1000XM4は、ソニーが9月に発売したワイヤレスヘッドフォンの人気シリーズ。シチュエーションごとにモードを自動切り替えできるアクティブノイズキャンセリングや外部音取り込みモードなど、AirPods Maxが持つ機能を備えていながら、現在の実売価格が3万円前後であることから、今回の比較対象に挙がっている。
11月にAppleが発売したApple Silicon「M1」搭載Macは、価格の割に従来機種を圧倒するパフォーマンスを発揮することから大きな注目を集めたのが記憶に新しい。しかし、今回のAirPods Maxは現時点で競合製品と比べると割高という声が大多数のようだ。実物に触れたユーザーの反応がどう変わるのか見物だ。
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