auの新プランに「期待外れ」の声 条件付き割引に落胆 ahamoと比べると「微妙」?
KDDIの新プランに不満の声が続出。Twitterでは「期待外れ」「微妙」などの声が相次いでいる。
KDDIが12月9日に発表した5Gスマートフォン向け新料金プラン「データMAX 5G with Amazonプライム」に対し、Twitterでは「期待外れ」「微妙」「ahamoと比べると分かりにくい」などの声が相次いでいる。
データMAX 5G with Amazonプライムは、データ容量の上限がなく「Amazonプライム」や動画見放題サービス「TELASA」の利用料がセットのプラン。KDDIの東海林崇(しょうじたかし)副社長は発表会で「月額3760円から提供する」と安さを強調していたが、これは「スマホ応援割III」や「5Gスタート割」など、各種割引を適用した価格だ。
割引を適用しない場合の価格は月額9350円(税別、以下同)で、月間のデータ使用量が2GB以下の場合は自動で7870円に値下げする。Twitterでは発表直後から「auの新プラン」「月9350円」がトレンド入りしたが、3日にNTTドコモが発表した新プラン「ahamo」と比較する声が続出。
複雑な割引を設けずに月20GB・月額2980円のahamoに比べ、各種割引を適用しないと安くならない料金設定に「結局条件付きか」とがっかりする声が上がっている。
ahamoは月20GBで、動画サービスなどは付属しない。データ容量無制限で、各種サービスが付属するデータMAX 5G with Amazonプライムとはターゲット層が異なり、優劣を比較するのは難しい。
ただし音声通話の面では、ahamoは5分までの通話料が無料だが、データMAX 5G with Amazonプライムは30秒ごとに20円の通話料がかかる。この差もユーザーの批判の的になっているようで、Twitterではauからドコモへの乗り換えを検討する声もあった。
東海林副社長は発表会で、報道陣からahamoの印象を問われた際に「市場に一定のインパクトを与える」と警戒心をうかがわせた。ahamoのリリースを受けて、特典を充実させた大容量プランを打ち出したKDDIだが、ユーザーにahamoほど鮮烈な印象を与えることはできなかったようだ。
9日正午ごろにはTwitterで「au解約」がトレンド入りした。
【訂正:2020年12月9日午後1時46分:初出時、データMAX 5G with Amazonプライムの料金を税込としていましたが、正しくは税別だったため訂正しました】
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
ドコモの格安プラン「ahamo」、他キャリアとMVNOの反応は
NTTドコモが月間データ通信容量20GBの新プラン「ahamo」(アハモ)を月額2980円(税別、以下同)で2021年3月から提供すると発表した。こうした動きに対し、業界の各社はどんな反応を示したか。各社から得た回答をまとめた。ドコモの新プラン「ahamo」は携帯料金の常識を変えた? ワイモバ・UQとの違いとは
ついに出そろった携帯大手3社の新料金プランを比較。「ahamo」が携帯業界にどんな影響を与えるか考察する。ドコモの新料金「ahamo」に反響 「安すぎ」「乗り換えたい」「何か裏でも?」
ドコモが発表した、20GB月額2980円の新料金プラン「ahamo」(アハモ)にネットユーザーが沸いている。KDDI、5Gスマホ向けの新プラン発表 Amazonプライムがセットに データ使い放題で月額9350円
KDDIが、5Gスマホ向けの新料金プランを発表。データ容量の上限がなく、「Amazonプライム」や「TELASA」の利用料をセットにする。武田大臣、ドコモ新プラン「ahamo」に期待 苦境が予想されるMVNOには「食うか食われるか」「経営努力を」
NTTドコモが新しい料金プランを発表したことを受け、総務省の武田良太大臣は12月4日の会見で「公正な競争市場を作る大きなきっかけになると期待」とコメントした。