戦略コンサルやベンチャー投資を手掛けるドリームインキュベータは12月9日、月刊誌やムックを発行するエイ出版社の趣味雑誌など一部の事業と、エイ出版の100%子会社でデジタルコンテンツ事業を展開するピークスの事業を、来年2月1日付で譲り受けると発表した。
エイ出版・ピークスが持つアウトドアやスポーツ、料理などのIPを活用し、新たなデジタルコンテンツ体験を提供するとしている。譲受価格は非開示。
譲り受けるのは、趣味に関する雑誌やデジタルメディア、デジタルサービスの企画・開発・制作・運用、映像/Webコンテンツの企画制作、出版物のデザイン事業など。
ドリームインキュベーターが新設する子会社「ピークス」が譲り受け、新たな事業を開始する。
ドリームインキュベータは、メディア・コンテンツ、エンターテインメント領域のデジタルトランスフォーメーション(DX)と事業の多角化に取り組んでいるという。
エイ出版・ピークスの知的財産を活用し、新しいライフスタイルや働き方改革などにつながるデジタルコンテンツ体験を提供する計画。将来は、雑誌やデジタルメディアだけでなく、テレビなども含めたメディア・コンテンツにも拡大していくという。
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