Pornhub、新ポリシーの下で未承認ユーザーによるコンテンツをすべて削除
アダルト動画サイトPornhubが、先週変更したポリシー変更の下、承認ユーザー以外がアップロードしたコンテンツをすべて削除した。このポリシー変更で、未承認ユーザーはダウンロードもできなくなった。
カナダMindGeekが運営するアダルト動画サイトPornhubは12月14日(現地時間)、承認ユーザー以外がアップロードしたコンテンツをすべて削除したと発表した。これにより、すべてのコンテンツは承認済みのものになったとしている。
同社は9日にポリシーを変更し、未承認ユーザーからのコンテンツアップロードおよびダウンロードを禁止し、モデレーションを強化した。
このポリシー変更は、4日に米New York Timesが掲載したPornhubに児童虐待や同意のない性交の動画が投稿されているという記事を受け、VisaとMastercardがMindGeekの違法行為を調査すると、New York Timesが8日に報じた翌日に発表された。
ポリシーは変更されたが、Visaは11日、調査が終了するまでPornhubでの決済へのVisaの利用を停止するとツイートした。Mastercardも米Bloombergに対し、決済を停止すると語った。
米Motherboardによると、14日の午前9時の時点で800万本以上の動画が削除されたという。
MindGeekは公式ブログで、承認済みのユーザーにのみアップロードとダウンロードを許可するというポリシーは、Facebook、Instagram、TikTok、YouTube、Twitterなどよりも厳しいとアピール。Facebookは過去3年間で8400万件の児童虐待コンテンツが投稿された一方、同じ期間にPornhubには118件しか問題のあるコンテンツがなかったと説明し、Pornhubが批判されるのはポリシーの問題ではなく、アダルトコンテンツプラットフォームだからだとしている。2021年には透明性レポートを公開する計画だ。
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