LINEで完結するオンライン診療、都内でスタート ビデオ通話で診察、LINE Payで決済
LINEヘルスケアが、オンライン診療サービス「LINEドクター」をリリース。医療機関の検索と予約、ビデオ通話による診察、決済がLINE上で完結する。都内の一部医療機関で利用可能。
LINEとエムスリーの合弁会社であるLINEヘルスケア(東京都新宿区)は12月17日、オンライン診療サービス「LINEドクター」の提供を始めた。医療機関の検索と予約、ビデオ通話による診察、決済がメッセージアプリ「LINE」上で完結する。まずは都内の一部医療機関で利用を受け付ける。
ユーザーが公式サイトで受診したい医療機関を選び、スマートフォンでQRコードを読み込むとLINE上の申し込み画面に遷移。氏名、希望する診療科、日時などを入力すると予約が完了する。自費診療には非対応のため、事前に保険証の写真を撮影し、アプリに登録する必要がある。
受診時間が近づくと、公式LINEアカウントからリマインドが届く。トークルーム内のボタンをタップすると医師とのビデオ通話が始まる。診察で医師が発行した処方箋は、自宅に郵送するか、薬局にファクスで送付するかをユーザーが選べる。決済方法は「LINE Pay」かクレジットカード。
手続きと診察がオンラインで完結することで、新型コロナウイルスの院内感染リスクを減らせる点や、仕事などで多忙なユーザーでも受診しやすい点などのメリットがあるとしている。
導入のハードルを下げるため、医療機関側の利用料は初期費用・月額費用ともに無料とする。LINEヘルスケアは決済時の手数料を得る。
LINEヘルスケアは2019年1月に創業し、オンラインで健康に関する相談ができる有料サービス「LINEヘルスケア」を提供してきた。オンライン診療サービスは当初、20年11月中の開始を予定していたが、システム面の課題などから延期していた。
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