メルカリが新子会社「ソウゾウ」を設立 フリマアプリ、QR決済などに次ぐ新規事業を開発へ
メルカリは12月17日、新規事業の開発などを担う子会社「ソウゾウ」(東京都港区)を2021年1月28日に設立すると発表した。資本金は1億円で、出資比率はメルカリが100%。
メルカリは12月17日、新規事業の開発などを担う子会社「ソウゾウ」(東京都港区)を2021年1月28日に設立すると発表した。資本金は1億円で、出資比率はメルカリが100%。
ソウゾウは新規事業の企画や開発に加え、運営までを担う子会社。シェアサイクルサービス「メルチャリ」を手掛け、2019年に解散した子会社「ソウゾウ」とは別会社で、事業内容も引き継がない。メルカリによると「現時点で具体的な事業内容は決まっていない」という。
メルカリは現在、米国事業を担う「Mercari, Inc.」、QR決済の「メルペイ」、サッカーチームを運営する「鹿島アントラーズ・エフ・シー」の3社を子会社として抱える。新会社の設立には本業のECサイト、QR決済、クラブ運営に次ぐ「第四の柱」となりうる新たな収益モデルを確立する狙いがあるとしている。
メルカリは新会社について「企業の『新規事業開発部』のようなイメージ」と説明。メルカリ内の部署ではなく、子会社化する理由については「内部に作ると(フリマサイトの)『メルカリ』で利用することを念頭に置いたビジネスになる。あくまでグループ全体の肝となる全く新しいビジネスモデルを企画するため」と回答した。
新会社の事業開始日は未定。代表取締役CEOにはメルペイの石川佑樹執行役員が就任する。石川氏は東京大学仏文科卒業後、2012年に任天堂に入社。ツイキャスを運営するモイのエンジニアを経て、17年6月にメルカリの当時のグループ会社だったソウゾウに入社。その後、メルペイで金融新規事業のプロダクト責任者を担当し、20年7月からメルペイの執行役員に就任していた。
取締役CTOにはメルカリCTOの名村卓氏が、取締役にはメルカリ代表取締役CEOの山田進太郎氏がそれぞれ就任し、社員数は計3人となる。メルカリは今後、事業の開始に合わせて社員の出向などを検討するという。
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