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OS仮想化ソフト「Parallels Desktop」がM1 Macに対応 Arm版Windows 10動作に意欲
M1 MacでWindowsを動かすための試みとして、Parallelsが仮想化ソフト提供を開始した。
米Parallelsは12月17日(米国時間)、OS仮想化ソフト「Parallels Desktop for Mac」をM1プロセッサ搭載Macに対応させたTechnical Preview版を公開した。Intel版OSは動作しないが、Arm版OSを動かすことができる。同社は米MicrosoftによるWindows 10のArm版「Windows on ARM」のx64アプリサポート発表を歓迎するとコメント。Arm版Windows 10をM1版Parallels Desktopで動かすことへの意欲を見せた。
Parallels Desktopの機能の多くは仮想化エンジンとゲストOSのアーキテクチャに依存しているため、M1チップ向けにはほぼスクラッチから開発する必要があると説明。このため、現在のTechnical Preview版にはいくつかの制限事項がある。
- x86ベースのOSはインストールできない
- VM(仮想マシン)のサスペンド、レジューム、スナップショットへの復帰はできない
- VM動作中にCloseボタンは使用できない
- Arm32アプリはVM内で動作しない
実際にArm版Windows 10をM1版Parallels Desktopにインストールしたというユーザーによれば、M1 MacはARMv8(64-bit)のデュアルコア(1GHz)として扱われ、3GBメモリで仮想的に動作しており、Microsoft Edgeなどの純正プログラムは動いていたという。
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大原雄介さんの連載「“PC”あるいは“Personal Computer”と呼ばれるもの、その変遷を辿る」2回目のサイドストーリー的なものを書いた。
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