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ふくおかFGのネット銀行「みんなの銀行」、21年5月に事業開始 地銀として初
ふくおかFGのネット銀行「みんなの銀行」が、銀行業の営業免許を取得。2021年1月に銀行システムの稼働を始め、5月下旬に事業を始める。地方銀行によるネット銀行の設立は初。
福岡銀行などを傘下に持つ金融持ち株会社のふくおかフィナンシャルグループ(FG)は12月22日、かねて開業準備を進めていたインターネット専業銀行「みんなの銀行」が銀行業の営業免許を取得したと発表した。2021年1月4日に銀行システムの稼働を始め、同年5月下旬に事業を始める予定。
地方銀行によるネット銀行の設立は初。開業後は“デジタルネイティブ世代”(インターネットに親しんできた20〜30代の若者)に向けたバンキングサービスを提供する方針だが、現時点で詳細は非公開。今後、記者会見などを開き、事業方針や具体的なサービス内容を発表するとしている。
ふくおかFGでは、対面での接客や画一的な商品ラインアップなどを従来の銀行サービスの課題と捉えており、これらを解消する目的で19年8月にネット銀行参入を発表した。以降は、勘定系システムの基盤にGoogle Cloud Platform(GCP)を採用し、外部サービスとの連携や、商品の迅速なリリースがしやすいシステム基盤を構築するなど、開業準備を進めてきた。
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